ヴァーレ(リオドセ)殿様営業の反動で大幅減益

昨年のボッタクリ価格との反動が大きいようです。

ブラジルの資源大手ヴァーレ(NYSE:VALE)(VALE5.BR)が29日発表した4-6月期決算は、中国向けの鉄鉱石販売が「好調」だったにもかかわらず、53.3%減収、84.2%減益となった。

ヴァーレは鉄鉱石・鉄鉱石ペレットの生産・輸出で世界最大手。ニッケル生産では世界2位。4-6月期の純利益は7億9000万ドル(前年同期は50億0900万ドル)売上高は50億8400万ドル(同108億9700万ドル)。 ヴァーレは、1-6月の中国向けの鉄鉱石販売量が前年同期比42.1%急増したと述べた。理由として、より柔軟な価格設定などマーケティングの新方針、顧客基盤の拡大、大型の中古船を利用した低価格の大量輸送などを挙げた。

だが鉄鉱石価格の低下が4-6月期の利益を損なった。ヴァーレによると、同四半期の鉄鉱石価格は1トン当たり47.82ドルと、前期比23.8%、前年同期比では31.8%、それぞれ低下した。4-6月期の鉄鉱石の売上高は24億2300万ドルと、前年同期(49億4700万ドル)から半分以下に減少した。鉄鉱石相場の低下により、ヴァーレの同四半期の売上高は9億5700万ドル押し下げられた。一方、非鉄金属は総売上高を2億0200万ドル押し上げた。

地域別売上高は中国の膨大な需要を受けて、予想通りアジアの好調が続いた。ただ、総売上高に占める割合はアジアが58.1%と、前期(63.3%)を下回った。欧州も13.1%に縮小(前期は15%)。一方、米州は26.6%と、前期(19.9.%)から伸びた。国別では中国が39.7%、ブラジルが15.8%、日本が7.4%、カナダが6.2%、米国が3.9%だった。

同社は、収益性の低い鉱山の閉鎖や従業員1300人の削減など、08年末に着手したコスト削減策の効果がドル安の影響で相殺されたと指摘。ヴァーレによると、1億8600万ドルを節減したものの、ドル安によってコストが2億1400万ドル膨らんだ。販売した製品当たりのコスト(CPV)は31億3500万ドルと、前期比8.1%増加した。[from日経]

ヴァーレ(旧リオドセ)は昨年度、新日鐵など日本企業向けの鉄鉱石価格を一気に65%も釣り上げました。それでも中国など新興国での需要が旺盛な為、買い負けを恐れた日本側はこのボッタクリ価格を受け入れざるを得ませんでした。

ところが、昨年夏の原油バブル崩壊による他の資源商品価格の暴落と、昨年秋の金融危機による世界的に資源の需要が落ち込んだ事が重なり、ヴァーレをはじめとする資源企業は大幅減益となりました。今年の鉄鉱石価格は前年比3割程度は落ちたと見られており、日本の鉄鋼関係者の人達は「ざまあ見やがれ」と溜飲を下げているかもしれませんね。

ただ、中国やインドは景気の持ち直しが早いとみられ、将来的には鉄鉱石需要も再び激増していくと予想されます。つまり来年は再び需給が逼迫し、鉄鉱石価格が上昇する恐れもあります。ヴァーレなどの資源企業の業績予想は、新興のIT企業並みに難しいですな・・・。

日曜日, 8月 2nd, 2009 at 03:03
Comments are closed.