チャイナモバイル09年上半期決算

チャイナモバイルの好調さは続く一方で、気になる発言も・・・。

中国の携帯電話最大手、中国移動(チャイナモバイル)が20日発表した2009年1~6月期決算は、純利益が553億元(約7600億円)と前年同期比1.4%増えた。利用者数は4億9300万人と1年前より19%増え、売上高は2129億元と前年同期比8.9%増加した。
中国では今年から第3世代携帯電話(3G)の商用化が始まっており、中国移動は96万人の3G利用者を獲得した。3Gを巡る競争は激しく、香港で記者会見した財務担当者は「利益率の維持は難しくなってきた」と述べた。【日経net】

チャイナモバイルは、世界最大の携帯電話市場である中国で、圧倒的シェアを誇る携帯キャリアです。ほとんどの中国株ファンドやETFなどで高いウエイトで保持されており、中国最強の有望企業の一つといわれています。超成長マーケットとはいえ、この不況下で年間で2割近く契約者を増やし、売上げ・利益共に伸ばしているのですから、その将来は順風満帆と思われていました。

ところが記事にあるように、3G携帯で利益が減少するとの弱気発言・・・。実はチャイナモバイルは元々、3G携帯の申し子ともいえるアップル社の「iPhone」の販売を手がける予定でした。しかし、昨年よりアップルと交渉を重ねていたものの利益配分等が上手くいかず、交渉は決裂したようです。

そして同社に次ぐ中国第二位のチャイナユニコムが、アップルと水面下で交渉しているとの噂もあります。iPhoneは各国で一つの携帯キャリアと独占販売契約を結ぶ為、もしチャイナユニコムとアップルが契約すれば、チャイナモバイルにはマイナス材料になると言われています。

但しこれらの憶測は、あまりにも過大に反応しすぎと思います。iPhoneは決して万人受けする仕様ではなく、あくまで一部のコアユーザーに向けた携帯です。アップル自身も、決して世界一売れる携帯電話にはならないし、それを目指している訳ではないと公言しています。おそらく中国でiPhoneが売れても百万台とかその程度の数字に過ぎないと思われ、約4億台のユーザーを持つチャイナモバイルへの影響は微々たるものです。

この交渉が決裂しようがまとまろうが、実はチャイナモバイルの業績には大して関係ないのです。メディアの過剰報道に惑わされず、実際の影響の大きさを冷静に判断すべきですね。

金曜日, 8月 21st, 2009 at 21:04
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